
今では、普通に使いこなせるようになっている箸。皆さんは、箸を使えるようになるまで、どれくらい時間がかかりましたか?私は、幼いころ箸を使えるようになるまで、長い時間をかけて練習した記憶があります。
観光地で箸を使う外国の方も増えてきましたが、これまでに箸を使ったことがない外国の方は、箸の扱いに苦戦している姿を見かけます。一方、指は万国共通で、指の使い方に苦労するという話は聞いたことはありません。
そこで、次のような仮説を立てました。
「指は普段何の違和感なく使うことができるので、お箸を使うよりも指を伸ばすほうが使いやすいのでは?」です。
この仮説をもとに作ってみたのが、画像のツールです。指をのばしたら使いやすいのではないかという発想をそのまま形にしてみました。ツールの長さは約10cmほど。構造はシンプルで、中は空洞になっており、カパッと指にはめられるようになっています。

この指に着ける箸で実際にモノをつかんでみました。(画像は以前作ったゼリーです。ほかのページで紹介しています。)
さあ、結果はいかに、、!

使いにくい。とても使いにくい(笑)。
体に馴染むまで時間がかかるといいますが、まだ体に馴染んでいないからでしょうか?はじめてお箸を使った時には箸の先端をなかなか合わせることすらできません。それと似た状態です。
これは、人間の意識が現在の身体に最適化されているからでしょうか?この違和感は新しい靴を初めて履いた時やマウスピースをした時にも発生します。
この箸を使って他の物をつかんでみました。画像は刻みネギをつかんだ時のものです。親指と人差し指でつかんだのですが、非常につかみづらかった。特に、先端部分が全然くっつきませんでした。

人間の意識は、今の身体に最適化されており、身体を拡張する場合、意識を拡張させる必要があると私は考えています。箸を使えるようになるのに時間がかかることや自転車に乗れるようになるのに時間がかかることしかりです。この身体意識の拡張し徐々に意識が馴染んでくることを一般には「慣れ」と表現するのかもしれません。以前テレビ番組かなにかで、片腕をなくした人にダミーの腕を見せ続けていると、存在しないはずの腕が存在するかのように感じることがあるという実験を観たことがあります。これも意識が拡張したために発生したものと考えられます(脳の誤認)。
人間の意識(脳)は、非常に興味深いですね。
ではまた。